サイボウズ不具合管理について

こんにちは。
さいどん編集部員、サイボウズ品質保証部の伊藤です。

サイボウズでは、製品開発時の不具合管理方法として、 「 サイボウズ デヂエ 」を使用していることを以前ご紹介いたしました。

Cybozu Developer Network : 父さん、品質保証って何?
http://cydn.cybozu.co.jp/2006/11/post_31.html

今回は、社内で実際に使用している「不具合管理用デヂエ」の実物をご覧いただきながら、 サイボウズの試験工程について、ご紹介いたします。

サイボウズの試験体制

試験の実施時期になると、「不具合管理デヂエ」を中心に、 開発担当の者とコミュニケーションを取りながら、製品の品質を高めていきます。

試験工程では、以下のような役割を設けて作業を行います。

障害検出者

この役割は、主に QA 担当者や開発者が担います。障害検出者は障害を検出し、不具合デヂエに不具合を登録します。
お客様からいただいたご意見・ご要望も、障害検出者が改修事項として不具合デヂエで管理します。この場合は、QA 担当者が再現方法を手順化してからデヂエに登録します。

開発責任者 / 開発担当者

製品の開発を行います。
開発工程ではお客様からいただいた貴重なご意見・ご要望や、 試験内で見つかった不具合を改修し、製品の品質を高めていきます。

品質保証責任者 / 品質保証担当者

製品の品質保証を行います。
実際の試験工程では、試験仕様書を元に試験を行い、検出された不具合の内容を開発者に伝えます。
また、試験結果の分析を行い、今後の品質保証活動に役立てます。

不具合管理フロー

以下のようなフローで不具合を改修しています。

  1. 障害の検出
    障害検出者
    - 不具合の登録
  2. 改修判断
    2-1 品質保証責任者
    - 登録内容のレビュー
    2-2 開発責任者、品質保証責任者、PM
    - 不具合の対応方針の検討
  3. 不具合改修
    3-1 開発責任者
    - 開発担当の割り当て
    3-2 開発担当者
    - 不具合の改修
    3-3 開発責任者
    - 改修内容のレビュー
  4. 改修確認
    4-1 QA 品質保証責任者
    - 改修確認担当の割り当て
    4-2 試験担当者
    - 改修確認
    4-3 QA 品質保証責任者
    - 改修確認の妥当性のレビュー
  5. 不具合傾向の分析
    QA 品質保証責任者
    - 各種データの分析

不具合管理のフローの中では、デヂエのメール通知機能を使用することで、 簡単に各チーム間で情報を共有できます。
プロジェクトの規模に応じて議論をした上で、通知先の設定を行います。

より詳細なフローと、メール通知の設定例については、 文末の不具合管理フロー図と不具合管理マニュアルもぜひご覧ください。

続いて、試験行程の中で QA 業務一つである、 不具合の登録と不具合の分析について簡単にご説明いたします。

障害の検出 - 不具合を登録する -

障害検出者は「不具合管理デヂエ」に新規レコードとして不具合を登録します。

不具合管理デヂエのトップページの上にある、「レコードを登録する」をクリックすると、 絞込み機能によって、不具合登録を行うためのフォームが表示されます。

サイボウズ デヂエ - マニュアル > レコードの登録
http://d.cybozu.co.jp/manual60/user/user_add.html

障害検出者は、以下の項目に入力をします。

  • ステータス
  • 機能分類
  • 再現 Version
  • 障害検出日
  • 種類
  • 障害名
  • 現象詳細
  • 参考ファイル
  • 不具合重要度
  • 再現 OS
  • 再現ブラウザ
  • サーバー OS
  • Web サーバー
  • Web ブラウザ
  • クライアント OS
  • その他発生環境
  • 発生フェーズ
  • 検出元
  • デグレード
  • 重複レコード URL

項目数は多いですが、プルダウンメニューやラジオボタンを設置し、できる限り入力者の負担を軽減しています。
また入力の際には、いくつかルールを設けています。何点かご紹介いたします。

障害名

障害の内容を簡潔に入力します。他の試験担当者・開発担当者が見ても、 内容を掴みやすくするために、具体的に書くことを心がけています。

現象詳細

現象詳細については、1 手順 ・ 1 操作を心がけて記述を行っています。

例)
障害名 )

ガルーン 2 にログインすると、Fatal Error が画面に表示される。

[ 事前準備 ]
  1. システム管理画面にて、ログインユーザー名が user1 、パスワードが pass1 である、 任意のユーザー A を作成する。
[ 再現手順 ]
  1. ガルーン 2 のログイン画面を表示する。
  2. ログイン名に user1 、パスワードに pass1 を入力する。
  3. ログインボタンを押す。

    Fatal error が表示される。
    ( 表示される文字列を転記 )
不具合重要度

サイボウズでは、品質保証責任者が、一定の基準に基づいて不具合の重要度を設定しています。
詳細については、不具合管理マニュアルをご覧ください。

不具合傾向の分析

発生している不具合の傾向について、さまざまな観点から分析を行います。
デヂエの集計機能を使用するのが非常に便利です。

サイボウズ デヂエ - マニュアル > 集計機能について
http://d.cybozu.co.jp/manual60/library/library_count.html

レコードを CSV ファイルに書き出す機能は、 試験結果を集計して報告書を作成するときにとても便利です。

また、定期的に不具合情報の意見交換を行うときにもデヂエの機能を活用しています。
この場合は、簡易グラフの作成機能が便利です。

サイボウズ デヂエ - マニュアル > 計算したい
http://d.cybozu.co.jp/manual/designer/des_count.html

サンプルの使い方

今回ご紹介した不具合デヂエのサンプルをご用意しました。

不具合管理 デヂエテンプレート
http://cydn.cybozu.co.jp/files/CyDN_Cybozu_Dezie_QA_BTS_Template.dbm

こちらのテンプレートは、お試し版を使って簡単に動作確認を行うことができます。
詳しくは、以下のページをご参照ください。

「 サイボウズ デヂエ 」 のダウンロード
http://d.cybozu.co.jp/download/
サイボウズ デヂエ - マニュアル > dbm ファイルのインポートについて
http://d.cybozu.co.jp/manual/designer/des_db.html#02

こちらのテンプレートはプロジェクトの性質に合わせて、自由にカスタマイズできます。

また、不具合管理の運用マニュアルと運用フロー図を以下に公開いたします。
ぜひこちらもご参照ください。

不具合管理 運用マニュアル
http://cydn.cybozu.co.jp/files/CyDN_Cybozu_QA_operation_manual.pdf
不具合管理 運用フロー
http://cydn.cybozu.co.jp/files/CyDN_Cybozu_QA_operation_flow.pdf

皆さまの品質保証活動の一助になることができれば幸いです。

品質保証グループでは、一緒に働く仲間を募集しています。
興味をお持ちの方は、ぜひ採用情報のページをご覧ください。

サイボウズ株式会社 採用情報 品質管理エンジニア
http://cybozu.co.jp/company/job/list/qa.html

関連するエントリー